小・中学生を対象に『エコ』についてアンケート調査
実際に取り組んでいるのは「買い物袋持参」がトップ
「エコポイント」の認知度は8割以上 学年が上がるにつれ、エコ(環境問題)に接する機会が増える傾向
株式会社バンダイナムコゲームスと株式会社ネットマイルは、2010年7月23日(金)~7月26日(月)に、小中学生が中心に参加する情報交換インターネットサイト「サークルリンク」の登録会員を対象とした『エコ』についてのアンケート調査を実施しました。
■アンケート結果特徴
- 「エコ」や「エコロジー」ということばを聞いたことがある子どもは全体の99.0%。
- エコ(環境問題)について、「学校の授業で学んだ」や「テレビやニュースなどで知った」と回答した子どもが7割以上。学年が上がるにつれ、エコ(環境問題)への関心が高まる傾向に。
- 「エコ」のイメージ上位3位は「リサイクル」「省エネ」「自然」。小学校高学年においては、他の学年に比べると「明るい未来」や「だれでも出来ること」の回答が増加。
- 具体的なエコ活動として、「買い物袋を持参する」子どもは6割以上。
- 小学校高学年で「リサイクル回収」や「電気をまめに消す」などのエコ意識が向上。
- 思いつくエコ製品上位3位は「エコバッグ」「再生紙」「エアコン」。「蛍光電球」や「再生紙」、「リサイクル衣類」の回答が昨年より増加。
- 「エコポイント」の認知度は8割以上。小学校高学年では9割近く。
- 「自分の家でエコポイントが付く商品の購入経験がある(購入予定がある)」と回答した子どもが6割近く。昨年導入されたエコポイントが、実際の消費行動に結びつく結果になった。
■アンケート結果詳細
「エコ」や「エコロジー」ということばを聞いたことがある子どもは全体の99.0%
「エコ」や「エコロジー」ということばを聞いたことがあるかについて質問したところ、「ある」が全体の99.0%と、ほとんどの子どもたちが聞いたことがあると回答しました。
2007年、2008年、2009年の調査結果と比較してみると、年を追うごとに着実に100%に近づいている傾向にあります。
エコ(環境問題)については「学校の授業」や「テレビやニュースなど」を通じて学習
「エコ」や「エコロジー」という言葉を「聞いたことがある」と回答した489名に対し、エコ(環境問題)についての学習経験について質問したところ、「学校の授業で学んだ」が全体の73.0%、「テレビやニュースなどで知った」が71.2%と7割を超え、次いで「学校の体験学習で学んだ」が35.2%と続きました。
また学年別でみると、学年が上がるにつれ「学校の授業で学んだ」や「テレビやニュースなどで知った」の回答が増加しており、エコ(環境問題)への意識が高まることが推測されます。
さらに2009年の調査結果との比較でも、「学校の体験学習で学んだ」や「自由研究で調べた」の回答が昨年より増加しており、エコ(環境問題)に対して学ぶ場が増えていることがうかがえます。
「エコ」のイメージ上位3位は「リサイクル」、「省エネ」、「自然」
「エコ」と聞いて思いつくイメージについては、1位「リサイクル」で91.6%、2位「省エネ」で80.6%、3位「自然」で75.9%、次いで「環境保護」、「明るい未来」と続きました。
「省エネ」や「環境保護」においては学年が上がるにつれ回答に増加傾向が見られるほか、「明るい未来」や「だれでも出来ること」では小学校高学年の回答数が他の学年に比べ多くなりました。
また2009年の調査結果と比較してみると、「募金」や「明るい未来」という回答が8%以上増えています。
「買い物袋を持参する」子どもが6割以上。
実際に取り組んでいるエコについては、「買い物袋を持参している」が全体の62.4%と最も多く、次いで「牛乳パックをリサイクル回収している」「ペットボトルをリサイクル回収している」と身近なエコ活動の回答が続きます。
性別でみると、「買い物袋を持参している」では、男の子よりも女の子の回答数が多くなっています。
また2009年の調査結果と比較してみると、「節水している」、「冷暖房の温度設定に気をつけている」、「コンセントをまめに抜いている」において、回答数が若干増加していました。
小学校高学年で「リサイクル回収」や「電気をまめに消す」などでのエコ意識が向上。
もっと取り組んでいくべきエコ活動について質問したところ、「植林」が全体の69.5%と最も多く、次いで「ペットボトル、牛乳パック、発泡トレーなどのリサイクル回収」が65.2%、「街や川、海などのゴミを拾ってきれいにする」が64.0%と続きました。
学年別でみると、ほとんどの項目で小学校高学年の回答数が多く、高い意識を持っていることがうかがえます。
また2009年の調査結果と比較してみると、「ゴミが減るように包装紙容器などが工夫されている」、「ペットボトルのキャップを集める『エコキャップ』」、「レストランなどで割りばしをやめて置きばしやマイはしを使う」といった回答が増加していました。
思いつくエコ製品上位3位は「エコバッグ」、「再生紙」、「エアコン」。
思いつくエコ製品について質問したところ、「エコバッグ」が全体の75.3%と最も多く、次いで「再生紙」が69.9%、「エアコン」が67.3%と続きました。
性別でみると、「リサイクル衣類」では男の子よりも女の子の回答数が多くなりました。
また学年別にみると、学年が上がるにつれ「エアコン」や「自動車」の回答数が増加しました。
2009年の調査結果と比較してみると、全ての項目において昨年よりも回答数が増加しており、とりわけ「蛍光電球」、「再生紙」、「リサイクル衣類」の増加が目立ちました。
「エコポイント」の認知度は8割以上。小学校高学年では9割近く。
「エコポイント」を知っているか質問したところ、「はい」の回答が全体の82.8%と8割以上に達しました。
学年別にみると、「エコポイント」の認知度は小学校中学年で7割以上、小学校高学年で9割近く、中学生で8割以上と、小学校高学年で最も多くなりました。
また2009年の調査結果と比較してみると、「エコポイント」の認知度は昨年に比べ若干増加していました。
「エコポイント」を意識して買い物している家庭は6割近く。
「エコポイント」について「知っている」と回答した405名に対し、「エコポイント」を意識して買い物をしているかどうかについて質問したところ、「エコポイントが付く商品を買った」が全体の44.7%、また「エコポイントが付く商品を買う予定がある」が13.6%と「エコポイント」を意識して買い物をしている家庭が6割近くに達しました。
性別では大きな差異は見られませんでしたが、学年別でみると、小学校中学年の半数以上が「エコポイントが付く商品を買った」と回答しました。「エコポイント」という言葉の浸透とともに、実際の消費行動に結びつく結果となりました。
自由回答では、「エコに対して協力して取り組むべき」
新しいエコ活動について意見を挙げてもらったところ、「節電・節水・節約」や「ゴミの分別・リサイクル・ゴミ拾い」といった日常の生活の中で実践できる回答が多く見られました。また「日時を決めてエコ活動に皆で一斉に取り組む」、「一人一人が環境のことについて真剣に考え、協力してエコに取り組むべきである」といった意識に訴える内容の回答も多く、子どもたちのエコに対する関心の高さが伝わってくる結果となりました。
アンケートの詳細はネットマイルリサーチのホームページをご確認ください。
http://research.netmile.co.jp/voluntary/index.html
■アンケート調査概要
調査目的 | 小中学生の『エコ』についての意識を調査する |
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調査期間 | 2010年7月23日(金)~2010年7月26日(月) |
調査対象 | インターネット情報交換サイト「サークルリンク」会員 |
調査方法 | インターネットリサーチサービス「キッズリサーチ」を用いたクローズドインターネット調査 |
調査実施 | 株式会社ネットマイル |
調査項目 |
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有効回答数 | 494名 |
内訳 |
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※小学1~2年を「小学校低学年」、小学3~4年を「小学校中学年」、小学5~6年を「小学校高学年」、中学1~3年を「中学生」として、4つの区分の比較結果をレポート。
※「小学校低学年」の回答数は15名と少ないため、参考値として記録。
■「ネットマイルリサーチ」とは http://research.netmile.co.jp/
株式会社ネットマイルが運営するインターネット上のリサーチサービスです。
共通ポイントプログラム「ネットマイル」の400万人にも上る累計登録会員を調査モニターとして活用しています。
■「キッズリサーチ」とは http://research.netmile.co.jp/service/kidsresearch.html
「ネットマイルリサーチ」を活用した、小中学生を中心に43万人以上の会員が参加する情報交換サイト「サークルリンク」会員が対象のインターネットリサーチサービスです(サービス開始は2006年11月29日)。
従来、小中学生向けに市場調査(マーケティング・リサーチ)を行う場合、郵送や電話調査といった、ご両親が本人の代理で回答を行う方式が大半を占めているため、実際に小中学生からの回答を得ることが非常に困難でした。また、アンケートの実施期間もかかるため、サンプル数も限られていました。「キッズリサーチ」では、インターネットを利用して、直接小中学生が回答を入力・送信するため、今まで聞けなかった小中学生の“生の声”を迅速に取得することができます。今後も毎月、小中学生を対象にさまざまな切り口でアンケート調査を実施します。
■「サークルリンク」とは http://link.channel.or.jp/
小中学生を中心に43万人以上の会員が参加する情報交換サイト。2005年11月23日にサービスを開始しました。日記やマンガ、ゲームなどすべてが無料で遊べるほか、実際の企業が監修したコンテンツでお仕事体験ができる「サークルリンクお仕事タウン」など、楽しくネットリテラシーと社会活動が学べるサービスを提供しています。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。