小・中学生を対象に『インターネット利用』アンケート調査
利用歴「3年以上」が6割。うち約3割が「5年以上」と回答
株式会社バンダイナムコゲームスと株式会社ネットマイルは、2009年10月15日(木)~10月19日(月)に、小中学生が中心に参加する情報交換インターネットサイト「サークルリンク」の登録会員を対象とした『インターネット利用』についてのアンケート調査を実施しました。
※昨年と同じ内容のアンケート調査を行っているため、昨年度データも比較対象として表示しています。
■アンケート結果特徴
- 「パソコン」でインターネットをする子どもが9割と圧倒的。また中学生の2割以上が「携帯電話・PHS」からもインターネットを利用。ゲーム機では「ニンテンドーDS・DSLite・DSi」や「Wii」の回答が多め。
- 自分専用のパソコンを所有している子どもは2割程度で昨年並み。
- 利用歴「3年以上」が6割。うち、約3割が「5年以上」と回答。
- 利用時間は男の子より女の子の方が多い。また学年が上がるにつれ長時間化する傾向。
- 利用場所は「自宅」が9割以上で圧倒的多数。また「自宅」の中で最も多いのは「家の居間やリビング」で7割近く。さらに中学生では「自分の部屋」が2割近く見られる。
- 利用のきっかけ1位は「家で家族がやっていたから」で6割。中学生はさまざまなきっかけからインターネットを始めた様子。
- 利用の目的は「ひまつぶし」「遊びや趣味の情報を収集するため」が多い。学年が上がるにつれ、さまざまな目的でインターネットを利用している。
■アンケート結果詳細
中学生の2割以上が「携帯電話・PHS」からインターネットを利用
インターネットを利用するために使っている端末について聞いたところ、「パソコン」が全体の96.3%と突出した結果となりました。以下「ニンテンドーDS・DSLite・DSi」が25.1%、「Wii」が20.8%、「携帯電話・PHS」が13.6%と続きました。
学年別でパソコン以外でのアクセス方法を見ると、小学校中学年・高学年では「ニンテンドーDS・DSLite・DSi」の回答が多く、中学生になると、「携帯電話・PHS」の回答が多くなります。パソコン以外でのインターネットへのアクセス方法は、携帯電話やPHSを持ち始めると、ゲーム機より頻度が多くなることが推測されます。
自分専用のパソコンを所有している子どもは2割程度
自分専用のパソコンを持っているかについては、全体の8割以上が「ない」と回答しており、2008年の調査結果との比較でも大きな変化は見られませんでした。
「ある」の回答について、性別でみると、女の子よりも男の子の回答が若干多くなっていました。
インターネット利用歴「3年以上」が6割
インターネット利用歴について質問したところ、6割以上がインターネット利用歴「3年以上」で、うち「5年以上」の回答は全体の31.3%と最も多くなりました。
2008年の調査と比較してみると、「5年以上」の回答がやや増加しました。
インターネットの長時間利用は男の子よりも女の子に多い、また学年が上がるにつれ長時間化する傾向
1日のインターネット利用時間について聞いてみたところ、「1時間~2時間未満」が32.5%と最も多くなりました。
性別でみると、「1時間未満」では男の子が42.8%、女の子が32.8%、一方「2時間以上」では男の子が26.6%、女の子が34.2%と、インターネットの長時間利用は男の子より女の子に多い様子がうかがえました。
また、学年別でみると、学年が上がるにつれ「1時間未満」が減り、反対に「2時間以上」が増えました。学年が上がるにつれインターネットの利用が長時間化するようです。
2008年の調査結果との比較でも大きな変化は見られませんでした。
インターネットを利用する場所1位は「家の居間やリビング」、中学生では「自分の部屋」が微増
インターネットを利用する場所は、「自宅」が全体の95.3%と圧倒的に多くなり、2008年の調査結果との比較でも大きな変化は見られませんでした。
続けて、「自宅」のどこでインターネットにアクセスするか質問したところ、「家の居間やリビング」が全体の66.7%ととりわけ多く見られました。以下「自分の部屋」が12.2%と続きました。
学年別でみると、「自分の部屋」では小学校中学年・高学年が1割程度だったのに対し、中学生では2割近くに達しており、中学生になると、個人でのパソコン所有率も増加し、家族と一緒に過ごす場所ではなく一人でインターネットにアクセスする子どもが増えることが推測されます。
2008年の調査結果との比較では、「家の居間やリビング」の回答が増加しました。
インターネット利用のきっかけ1位は「家で家族がやっていたから」で約6割
インターネット利用のきっかけは、「家で家族がやっていたから」が全体の59.9%と圧倒的に高く、次いで「学校の授業」が16.5%と続きました。
性別でみると、男の子では「ゲームのダウンロードや通信対戦をしたかったから」、女の子では「雑誌を見て知りたい情報があったから」の回答が多かったことから、男の子は遊び感覚、女の子は情報収集への意欲がインターネットを利用するきっかけの一つとなっていることがわかりました。
また、学年別でみると、「学校の授業」「友だちに聞いておもしろそうだったから」「テレビを見て知りたい情報があったから」などの回答が、学年が上がるにつれ増えています。中学生は、インターネットを利用する“きっかけ”が増え、生活スタイルの変化に伴う興味関心の範囲の広がりがうかがえます。
インターネット利用の目的は「ひまつぶし」「遊びや趣味の情報を収集するため」
インターネット利用の目的は、「ひまつぶし」が全体の56.0%と最も多く、「遊びや趣味の情報を収集するため」が49.8%、「動画をみるため」が40.7%と続きました。
性別でみると、「勉強の情報を収集するため」や「ひまつぶし」では男の子より女の子の回答が多くなりました。
また、学年別でみると、「遊びや趣味の情報を収集するため」や「動画をみるため」では学年が上がるにつれ回答が大幅に増えました。学年が上がるにつれさまざまな目的でインターネットを利用する様子が垣間見られました。
インターネット利用時の約束ごとで最も多いのは「時間制限」
インターネットを使うときの家族内の約束ごとについて聞いたところ、「1時間以上やらない」「夜8時まで」「やりすぎに注意する」といった時間に関する内容が最も多く挙げられました。特に時間制限については「1日1時間」という決まりがとても多く見られました。この他「有料ゲームや買い物などお金がかかることはしない」「危ないサイトには近づかない」「個人情報を公開しない」「すぐ親に相談する、許可を得る」といったインターネット利用に潜むリスクを回避するための約束をしている子どもも多いことがわかりました。
アンケートの詳細はネットマイルリサーチのホームページをご確認ください。
http://research.netmile.co.jp/
■アンケート調査概要
調査目的 | 小中学生の『インターネット』についての意識を調査する |
---|---|
調査期間 | 2009年10月15日(木)~2009年10月19日(月) |
調査対象 | インターネット情報交換サイト「サークルリンク」会員 |
調査方法 | インターネットリサーチサービス「キッズリサーチ」を用いたクローズドインターネット調査 |
調査協力 | 株式会社ネットマイル |
調査項目 |
|
有効回答数 | 514名 |
内訳 |
|
※小学1~2年を「小学校低学年」、小学3~4年を「小学校中学年」、小学5~6年を「小学校高学年」、中学1~3年を「中学生」として、4つの区分の比較結果をレポート。
※「小学校低学年」については、16名と少ないため、参考値として記録。
■「ネットマイルリサーチ」とは http://research.netmile.co.jp/
株式会社ネットマイルが運営するインターネット上のリサーチサービスです。
共通ポイントプログラム「ネットマイル」の400万人にものぼる累計登録会員を調査モニターとして活用しています。
■「キッズリサーチ」とは http://research.netmile.co.jp/service/kidsresearch.html
「ネットマイルリサーチ」を活用した、小中学生を中心に38万人以上の会員が参加する情報交換サイト「サークルリンク」会員が対象のインターネットリサーチサービスです(サービス開始は2006年11月29日)。
従来、小中学生向けに市場調査(マーケティング・リサーチ)を行う場合、郵送や電話調査といった、ご両親が本人の代理で回答を行う方式が大半を占めているため、実際に小中学生からの回答を得ることが非常に困難でした。また、アンケートの実施期間もかかるため、サンプル数も限られていました。「キッズリサーチ」では、インターネットを利用して、直接小中学生が回答を入力・送信するため、今まで聞けなかった小中学生の“生の声”を迅速に取得することができます。今後も毎月、小中学生を対象にさまざまな切り口でアンケート調査を実施します。
■「サークルリンク」とは http://link.channel.or.jp/
2005年11月23日にサービスを開始した、小中学生を中心に38万人以上の会員が参加する情報交換サイトです。日記やマンガ、ゲームなどすべてが無料で遊べるほか、実際の企業が監修したコンテンツでお仕事体験ができる「サークルリンクお仕事タウン」など、楽しくネットリテラシーと社会活動が学べるサービスを提供しています。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。